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酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者 合格

 トンネルやマンホールなどの酸素の少ない場所で作業するのに、一人選任しなければならない主任者になれる資格。

 

 ニコニコで産業事故を解説する動画を見ていたときに話題に上がった資格で、トンネル工事をするのにそんな資格があるのか!と興味本位で応募。酸欠の資格を持っていても、土木関連の資格がないと何もできない反面、取得に卒業資格や実務経験は全くいらない。

 ちば労基連の方が技術技能講習センターより2千円安いのだが、常に予約が埋まっていて予約開始当日には枠が無くなってる。5か月程度予約争奪戦に失敗し、あきらめて技術技能講習センターに応募した。講習が多いのが救いだが、休日3日予定を合わせるのに苦労した。酸欠に行くために同日の知的財産管理技能検定出願できなかったにょ・・・。

 難易度は低く、寝ずに話を聞いていれば誰でも取れる。中学生レベルの知識と暗記。テキストは買わされるが、家で読んでこなくても資格は取れる。まぁ、実務で使う人は命がけなので読んでもらいたい。服装は自由だが、動きやすい格好が良い。TOTOの作業着を着た若い兄ちゃんが、テキストに付箋をびっしり貼ってとても熱心に聞いていたのが印象的だった。3日間の講習で2日間は座学、3日目が実習。法令で講習時間を指定されているようで、頭いい奴なら3時間で終わるような内容を延々と2日間解説するので、かなりかったるい。脱線話も多い。テストの難易度を爆上げしてもらって良いので、講習日数減らしてほしいと思った。2日目の最後に座学のテストがあり、3日目には実技のテストが2つある。これに全部受からないと資格はもらえないのだが、話を聞いていれば誰でも取れる。座学の不合格者は当日中に電話が来て、実習の日の昼休み等に再テストらしい。

 座学のテストは4分野各5問、4択から1つ選ぶ形式で、各分野4割以上、全体で6割以上で合格。私が回答した問題はやたらイロハニのニが5個くらい連続で出た。空気の比率を問う問題や、圧気工法の危険区域が1キロ、硫化水素が100万分の1以下、一番長さが短いのが肺力呼吸器、とかが出題。私は問題文を読み飛ばしてたので、最初空気の比率が正しく並んでるものを選ぶ問題で、物質量が聞かれてると思って三分くらい原子量を考えてしまったが、そんな難しい問題は出ない。

 3日目は2班に分かれてそれぞれ心肺蘇生法と測定の講習を受ける。それぞれ講習後に実技試験がある。心肺蘇生法の方は忘れたが、測定の方は100点満点で80点以上で合格。指定されたガスが溜まっているという想定で、ガスの比重は教えてもらえるので、自分で測定場所を決めて測定する。リセット(やってはいけない操作)をすると10点減点、測定前の点検を忘れると5点減点、初期値、測定結果、戻り値の配点がそれぞれ10点みたいな感じだった。

 測定の方の尺稼ぎに「酸欠をなめるな!」という謎ビデオを見させられる。謎ビデオは、監督が特撮ヒーローものを作りたかったと思われる構成で、謎の女捜査官が酸欠現場をパトロールして問題点を指摘するというシュールなものなのだった。シナリオは脚本家経験のない酸欠の専門家が台本をコピペで書いたような感じで、女捜査官のセリフが「~のよ。~だわ。」なのに解説を始めると「~です。~ます。」調になるのが気になった。しかもテロップや資料が平成初期風でアスペクト比が4:3なのに小道具がiPadだったりするので、いったいいつ作られたビデオなのか・・・。

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 最後の測定で戻り値を間違えた子と、記録個所を間違えた子が講師にドヤされていたものの、なんやかんや合格点に達していたようで、自分のいた班は全員合格だった。

 免状のカードは去年から偽造防止のラミネートがつくようになったと言ってたが、ラミネートってホログラム加工のラミネートって言いたかったのかな。

 この免状の中では地山が気になるんだけど、残念、地山の掘削・支保工は実務経験が3年必要だ。趣味では取れないし、かといって軟弱な自分には土木業界は務まらなそう。出生ガチャ失敗しなければ違う人生あったのかな・・・。