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甲種火薬類取扱保安責任者試験 合格

 火薬類取扱保安責任者とは、サスペンスドラマなどで建物に爆弾を仕掛けた犯人が、事件の2年前に取得していることで有名な資格である。

 という冗談はさておき、実際には採石場で働く人が取得することが多い資格みたいですね。似たような資格に発破技士というものもありますが、発破技士でできることは火薬類取扱責任者に包含されているようです。

 

 テキストは、各種ブログ等で好評だった香川本。

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 これは香川県砕石事業協同組合が出しているもので、これさえやっておけば落ちることはほぼないと思います。包装のビニールにうどん県シールが貼ってあって、フフってなりました。

 試験の2週間前くらいから勉強し始めて、総勉強時間は20時間46分。実際に勉強したのは10日くらい。

 試験内容は過去問からの出題が多いので、過去問さえやっていれば受かると言うブログも多いのですが、過去問だけだと選択肢を丸暗記するだけになってしまい、周辺知識とか、火薬の取り扱いの全体像を把握するのが難しいかな、と思ったので香川本にしました。やっぱり砕石関係の団体が作ったテキストだけあって、かなり詳しくまとまっていて良かったです。また、試験対策の記述が非常に多く、ペンスリットの出題を的中させていました。

 

 火薬類取扱は甲と乙の2種類があります。取り扱える火薬の量に差があるくらいで、試験自体の難易度や範囲にそこまで差が無いので、段階を踏まずにいきなり甲種から受験して問題ないと思います。受験料も18000円って高いし。私のいた会場の受験人数も、甲が47人で乙が9人でした。ついでに同日の丙種製造は2人。

 試験時間は2時間半。黒板に書いてないし、アナウンスも聞き取りづらかったのですが、とりあえず30分から途中退室ができます。乙種危険物に比べると途中退室のペースは緩やかで、私は1時間くらいで退室したものの、それでも半分以上の受験生が残っていました。

 試験の翌日には全国火薬類保安協会のホームページで試験問題の解答が公表されたので、合否がわかります。6割以上で合格。私は、法令が75%、火薬学が95%だったので、合格してると思います。合格してました。

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↑これは合格通知書で、免状の発行は別途2400円必要。(県によって値段が違う。)

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↑これが免状。そしてこの免状とは別に、火薬類保安手帳(黒手帳)を取得するためには、免状のコピーと9000円(非会員)が必要。(これも県によって値段が違う。)黒手帳が無いと火薬を買うための譲受許可が出ないらしい。

 

 手帳の交付申請書に所属事業所名を記入する欄があり、ここで個人勢は脱落か・・・と思いきや、そうではないらしい。よくよく調べてみると、福島の交付申請書記入例には、事業所欄について「個人での申請者は記入捺印不要です」とあり、個人でも手帳が取得できるようだ。というか、免状の交付者欄、「千葉県知事」で良かったのか・・・。普通に知事の名前をフルネームで書いてしまった。

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福島の記入例(pdfをダウンロードしないと見れない)

◆交付申請要領 (保安手帳・従事者手帳) - 福島県火薬類保安協会

 

 もともとの受験動機は、すしらーめんりくさんの動画を見ていて、自分も動画撮影に火薬を使いたいなぁと思ったからです。まぁ、今のところ具体的に何かを爆発させる予定は無いのですが・・・。ちなみに、煙火打揚従事者手帳は花火業者に所属してない人は取得できないようです。(映画とかで火薬を扱うのは操演というらしい。)


 いつか、動画で何かを爆発させる演出ができたらいいなぁ。